
株主・投資家の皆様には日頃より、NPRグループに対して格別のご支援を賜り、厚くお礼申し上げます。
ここに、2023年度第2四半期における当グループの事業概況等についてご報告申し上げます。
2023年度第2四半期連結累計期間における世界経済は、ロシアによるウクライナ侵攻の長期化や世界的なインフレによる各国での政策金利の引き上げに加えて、中国での不動産不況が景気回復の足枷となり、先行きが見通しにくい状況で推移いたしました。また、我が国におきましては、地政学リスクの高まりを背景とした原材料・エネルギー価格の高騰や物価上昇、金利格差による円安進行等が続いているものの、社会経済活動の正常化に伴う個人消費の持ち直しや水際対策の緩和を受けたインバウンド需要の拡大等により回復にむけた動きが見られました。
当グループが関連する自動車業界におきましては、中国において販売支援策の打ち切り等による影響が局所的に見られたものの、車載半導体の供給制約が徐々に緩和され、納期遅れ解消にむけた自動車メーカーの増産対応等により世界の自動車生産台数は増加いたしました。
このような経営環境の中、当グループにおきましては、上記による影響や為替円安による効果等により、売上高は300億1百万円(前年同四半期比8.0%増)となりました。
損益面におきましては、原材料・エネルギー価格の高騰影響がありましたが、増産や原価低減、価格転嫁の進展等の効果により、営業利益は18億63百万円(前年同四半期比95.0%増)、経常利益は、20億30百万円(前年同四半期比46.7%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は15億40百万円(前年同四半期比168.4%増)となりました。
なお、当社および株式会社リケンは、2023年9月28日付で上場を廃止しており、今後の連結業績予想等につきましては、両社の完全親会社であるリケンNPR株式会社が公表してまいります。2023年度通期連結業績予想につきましては、2023年10月2日に同社が公表しております通り、売上高1,320億円、営業利益69億円、経常利益90億円の予想としております。親会社株主に帰属する当期純利益に関しましては、企業結合に伴う会計上の精査が必要なため、確定次第公表いたします。また、配当につきましても、確定次第公表いたします。
これまでの成果を踏まえつつ、既存事業の収益力強化、新製品事業の育成・確立、サステナビリティ経営の推進を同時並行的に推し進めるとともに、株式会社リケンとの経営統合によるシナジー効果の早期発現を通じ、更なる企業価値の向上に努めてまいりますので、今後も変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げます。
日本ピストンリング株式会社 代表取締役社長
(リケンNPR株式会社 代表取締役社長兼COO)
高橋 輝夫